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ヘルペスを再発することなく完治させるには時間がかかります

2020年05月15日
心配している男性

治療で最も効果的な薬は、アシクロビルと言われています。アシクロビルは神経節に潜んで感染するウイルスには無効ですが、感染細胞内で増えるウイルスの活動を抑制し、症状を改善する働きがあります。

ヘルペスウイルス自体を根絶する治療薬は登場していませんので、その点から言うと完治できる治療法は確立されていません。ヘルペスウイルスは神経節の中に潜り込むことも可能で、潜り込んだウイルスに対して有効手段がないというのが現状です。

ヘルペスは神経節に潜伏し続け、体の抵抗力が落ちたり、風邪などをきっかけにして、再び発症することがあります。ヘルペスの再発を繰り返すと、神経痛などの後遺症が残るため、治療には長期間を有することは珍しくありません。ヘルペスの再発は、身体的に負担になるばかりか、再びつらい症状に襲われるのではないかと不安を感じる患者も多く、精神的も悪影響を与えます。再発を繰り返す恐怖や不安、いつ治るかわからないという絶望感で落ち込む患者もいます。再発予防を目的とした治療法が注目を集め、アメリカでは再発抑制療法と呼ばれる治療方法が認可されました。国内でも2006年9月に再発抑制療法が認可され、再発を繰り返す患者を対象に、完治に近づける目的で実施されています。

再発抑制療法は、アシクロビルまたはバラシクロビルなどの治療薬を1年間服用し、ウイルスの再活性化を抑えていきます。具体的な例を紹介すると、バラシクロビルを1日1回500mg服用することを、1年間継続します。もし治療注意再発した場合、服用を1日2回500mgを5日間続けて服用、その後1回に戻して様子を見ます。1年後服用を止めて様子を見ますが、再発を2回繰り返した場合、治療の再開を検討します。再発抑制療法を行っても繰り返してしまう場合は、医師と相談して薬の量を増やすなどの方法がとられます。それでも発症してしまう場合は、薬の種類や治療法を再検討することになります。再発抑制療法は、すべてのヘルペス患者が受けられるというわけではなく、年に6回以上再発を繰り返す人が対象です。この治療方法は保険が適用されますので、長期間治療を続ける負担を減らすことができます。ヘルペスウイルスを完全に取り除くことはできませんが、薬を服用することで再発を抑制することは可能です。薬の効果には個人差がありますが、再発抑制療法を取り入れることで再販のリスクを低下させたケースは少なくありません。